ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツが間もなく、欧州で発売する予定の新型『Sクラス』の「S500プラグインハイブリッド」。同車の最終スペックが公表された。
S500プラグインハイブリッドは2013年9月、フランクフルトモーターショー13でワールドプレミア。同車は、新型Sクラスに追加されるプラグインハイブリッド車(PHV)。これまで、通常のハイブリッドは用意してきたSクラスだが、PHVの設定は初めて。
PHVシステムは、新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを基本にしたもの。これにモーターを組み合わせる。走行モードは4種類。ボタン操作により、「ハイブリッド」、「E-モード」、「E-セーブ」、「チャージ」が切り替えられる。
7月9日、メルセデスベンツは、S500プラグインハイブリッドの最終スペックを公表。フランクフルトモーターショー13当時よりも、性能が引き上げられた。
エンジンとモーターを合わせたトータル出力は、最大出力が442ps、最大トルクが66.3kgm。強力なPHVシステムは、0-100km/h加速5.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを生み出す。0-100km/h加速は、フランクフルトモーターショー13発表の5.5秒から、0.3秒短縮。
また、Eモードでは、最大でおよそ33kmのゼロエミッション走行が可能。その効果もあって、S500プラグインハイブリッドは、欧州複合モード燃費35.7km/リットルと、大型サルーンとしては、異例の燃費性能を実現。こちらも、フランクフルトモーターショー13発表の33.3km/リットルから、引き上げられている。