7月31日、鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎを運営するモビリティランドが、今年10月のF1日本グランプリの見どころ、鈴鹿サーキットの取り組みなどを説明する記者発表を行った。
モビリティランド取締役で鈴鹿サーキット総支配人である荒木正和氏は、今年の日本グランプリでは「より一層、F1と地元との連携を深めていく」と会見を始めた。三重県が観光用に発行している「みえ旅パスポート」にはF1専用スタンプを用意し、Webアンケートでも人気ランキング上位に入る三重県観光も積極的にアピールするという。また、大阪と鈴鹿をつなぐ中勢バイパスが開通し、最寄り駅からの専用シャトルバスのルートの整備も終わり、アクセス面での改善もなされている。
荒木氏は、モータースポーツやF1のファンを育てるため、家族や子どもにも親しまれるイベントにもしたいと述べ、昨年導入して好評だったファミリーシートのエリアを1か所増設し、ベビーカー用の駐車スペース、授乳室・パウダールームなども充実させるという。また、主催者やチームにも協力と理解をお願いし、ファミリーシートの観客については、表彰式をコース上で見られるようにするという。
F1ファンにとって今年の日本グランプリの見どころは2つある。一つは、ナイジェル・マンセル氏が20年ぶりに来日、1986年当時のF1カー、ウィリアムズ FW11でのデモ走行を予定していることだ。風貌から想像できないアグレッシブな当時の走りを知るファンにとっては見逃せないデモランとなるだろう。
もう一つは、なんといっても小林可夢偉選手が鈴鹿に帰ってくること。今年はマシンの問題などから苦しい戦いを強いられている小林選手だが、荒木総支配人は、当日はサーキット入場者全員に小林選手応援用の小旗を配布し、応援サイトも開設すると話した。