6月以降、各自動車メーカーから発表されたタカタ製の助手席エアバッグの不具合によるリコール(回収・無償修理)。この不具合により、三菱自動車が米国で販売した『ランサー』(6代目モデル、日本名:『ランサー セディア』)のリコールを行う。
これは7月28日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。三菱自動車の米国法人、三菱モータースノースアメリカから、ランサーのリコールの届け出を受けたと発表している。
今回のリコールは、タカタ製の助手席エアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合によるもの。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがある。
米国で販売された三菱車で、このリコールの対象となるのは、2004-2005年モデルのランサー。米国の一部州、具体的には、フロリダ州やハワイ州などで登録された車両が、リコールに該当する。
三菱モータースノースアメリカは、対象車を保有する顧客に通知。助手席のエアバッグ・インフレータを交換するリコール作業を行う方針。