1周20.8km、高低差約300m、コーナー数172という世界有数の厳しいサーキット、ドイツ・ニュルブルクリンク北コース。そのニュルブルクリンクを走る世界最速の“ニュルタクシー”こと、BMW『M5』が、再び事故を起こした。
タクシーといっても、一般客を乗せて営業するタクシーではない。BMWが顧客向けに行っている「BMWドライバートレーニング」の一環で、同社のスーパースポーツセダン、『M5』に一般ユーザーを乗せて、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースを全開走行。これは、限界走行時の車両の挙動を伝え、安全運転に役立ててもらうのが目的。
8月上旬、BMW M5のニュルブルクリンクタクシーが、ニュル名物の高速コーナー、「ブリュンシェン」付近を走行中、車両のコントロールを失い、ガードレールに激突。2013年10月に続いて、2度目の事故となった。なお、乗員は無事。
BMW M5は、直噴4.4リットルV型8気筒ツインターボを積む。最大出力560ps、最大トルク69.3kgmを引き出し、0-100km/h加速は4.4秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、リミッターが解除され、最高速は305km/hに届く。
事故の瞬間を捉えた映像は、動画共有サイトで公開されている。