JR東日本は9月3日、東京駅開業100周年記念イベントの概要を発表した。記念式典のほか、寝台特急『富士』復活運行の出発式や山手線ラッピング列車の運転などを行う。
記念式典は12月19日、東京駅丸の内駅舎内にある東京ステーションホテル4階アトリウムで開催。東京駅はオランダ・アムステルダム中央駅と米国・グランドセントラル駅(ニューヨーク市)と姉妹駅締結をしていることから、グランドセントラル駅に乗り入れているメトロノース鉄道の社長と、アムステルダム中央駅長が出席する。
この式典に先立ち、「101年目の出発式」と題した寝台特急『富士』の出発式が東京駅10番線ホームで行われる。東京と中国・九州方面を結んでいた『富士』は2009年3月のダイヤ改正で廃止されているが、今回は団体臨時列車として東京~伊東間で運転する。
また、山手線では10月11日から2015年3月31日まで、東京駅開業100周年記念のラッピング列車を運転。ラッピング編成の車体は開業当時の東京駅と現在の東京駅の姿を並べ、赤レンガ色で装飾する。12月18日からは、東京駅にまつわる過去から現在までの写真などを車内に展示する。
このほか、開業100周年にちなんだ特別企画展を鉄道博物館(11月22日~2015年2月16日)や東京ステーションギャラリー(11月18~30日・12月13日~2015年3月1日)、旧新橋停車場鉄道歴史展示室(12月9日~2015年3月22日)で開催。東京駅八重洲口側のグランルーフでは、12月1日から2015年1月12日までの17時頃~23時にイルミネショーンを実施する。また、9月16日には特設ウェブサイトを開設し、100周年記念の関連イベント情報を随時公開していく予定だ。
東京駅は1914年12月20日に開業。それまで新橋(後の汐留)駅をターミナルとしていた現在の東海道本線と、上野駅をターミナルとしていた現在の東北本線を結ぶ高架線路が計画され、その中間に設ける首都中央駅として建設された。