マツダは9月4日、千葉県浦安市で開いたファンイベントで新型『ロードスター』を初公開した。独自の低燃費技術SKYACTIVを搭載し、2015年に発売する。現行モデルの発売は2005年だったことから、実に10年ぶりの全面改良となる。
ロードスターの開発主査を務める山本修弘氏は「原点に返って、何がこの車にとって大事なのかというのを見つめ直す時間が、実はあったので、そういった意味でよかったと思う」と、この10年間を振り返る。
さらに「確かにリーマンショックがあったので、ロードスターの売り上げが少し落ちたが、僕はそれがよかったと思う。スポーツカーはやはり厳しい時に、厳しい環境の時に造らないとだめ。限界までいろんなものを絞りに絞って、大切なものだけを造り込んでいくというプロセスを踏まないといけないから。いろんなものがたくさんあって、バブルの時に造ったらロードスターはできない」と強調した。
また「いろんなことを自由にやっても良いといわれても、自由にやるといろんなことをやりすぎて、本当にやりたいことが何なのかというのを見失うことがある。そういった意味でよかったと思う」とも語っていた。