国土交通省が、「ITSスポットサービス」を「ETC2.0」に名称を変更する。
ETCでは、通行料金の収受しか対応していなかったが、ITSスポットサービスでは料金収受だけでなく、渋滞回避支援や安全運転支援などのサービスも行う。国土交通省では、ITSスポットサービスをETC2.0に名称を変更することを決めた。
さらに今後、道路交通情報や走行履歴・経路情報などのビッグデータを活用して、新しいサービスが導入される予定だ。
安全運転支援では、落下物や渋滞末尾情報、前方の静止画など危険事象に関する情報を提供することになる。また、民間によるサービスでは、駐車場料金の決済を自動で行っている民間駐車場も出てきている。
経路情報を活用したサービスの導入を予定している。これは渋滞等を迂回する経路を走行したドライバーを優遇する措置や商用車の運行管理支援を行うことを目的としたもの。
ETC2.0では、道路側のアンテナであるITSスポットとの高速・大容量、双方向通信で、世界初の路車強調システムによる運転支援サービスを受けることができる。また、交通が特定の時間や場所に集中することを減らしたり、事故を未然に防いだり、道路の劣化を緩和することが可能だ。その結果、限られた道路ネットワークでもより効果的に長期的に使える「賢い使い方」ができるようになる。
ITSスポットはすでに全国の高速道路上に約1600カ所設置済み。今後、開通する高速道路・有料道路にも設置していく。
ETC2.0のサービスを受けるには、ETC2.0に対応した車載器やカーナビが必要となる。