JR東日本などはこのほど、鉄道デザインの国際コンペティション「第12回ブルネル賞」で優秀賞を受賞したと発表した。今回の優勝賞は4部門で計19件。このうち日本は4事業者が優秀賞を受賞している。
ブルネル賞は1985年創設。世界約20カ国の鉄道デザイン担当者が集まるワトフォード・グループが設けている。
ワトフォード・グループによると、今回の優秀賞は駅舎部門が10件、工業デザイン・グラフィック・芸術部門が2件、技術インフラと環境部門が4件、車両部門が3件。このうち日本の鉄道事業者はJR東日本とJR九州、上信電鉄、土佐くろしお鉄道が受賞した。
JR東日本は駅舎部門で東京都千代田区内の「東京ステーションシティ」(東京駅と同駅周辺の再開発地区)と日立駅(茨城県日立市)が優秀賞を受賞。旧・万世橋駅(千代田区)付近の高架橋再開発も技術インフラと環境部門で受賞した。このほか、工業デザイン・グラフィック・芸術部門で東北地区のバス高速輸送システム(BRT)、車両部門でEV-E301系蓄電池電車が、それぞれ優秀賞を受賞した。
JR九州はクルーズトレイン『ななつ星 in 九州』が車両部門の優秀賞を受賞。上信電鉄は上州富岡駅(群馬県富岡市)、土佐くろしお鉄道は中村駅(高知県四万十市)で、駅舎部門の優秀賞を受賞した。