富士重工業は10月31日、主力の北米市場での販売が好調なことから2014年度の業績見通しを上方修正するとともに、試験研究費を当初計画から100億円増額し、840億円を投じることを明らかにした。前年度の比較では4割近い伸びとなる。
吉永泰之社長は「せっかくこれだけの利益がでてきているので、それを何に使うかといえば、商品や技術関係への投資。スバルが生き残る道はそれしかないと思う。リーン燃焼など既存のエンジンの燃費向上を早めていきたい」と、増額の理由を語った。
さらに「海外にあるエンジニアリング会社への委託研究を強めている」ことを明かした上で、「私ども技術本部の人間も増やしているが、外部の力にお願いしてスバルの開発を加速している。もっと早く出すために時間を金で買う」とも話していた。