ヤマハ発動機は250cc新型スポーツバイク『YZF-R25』を12月15日から発売する。“毎日乗れるスーパーバイク”がコンセプトの同車。クラス最高レベルの動力性能だけではなく、そのコンセプトを体現するため、デザインも工夫した。
YZF-R25のデザインコンセプトは“R DNA”。ヤマハ発動機デザイン本部、製品デザイン部の野口浩稔グループリーダーは、同車のデザインの特徴を「全体を構成する、マスフォワードシルエットと、切れ上がったショートテイル、そして切れ長のヘッドライトがYZF-R25のデザインの特徴」と述べる。
具体的には「マスフォワードシルエットは、フロントタイヤが路面に食いつくような力強いイメージ、かつ高いコーナリング性能を表現。そしてスリムなテールは、軽快な運動性能を感じさせる。さらに切れ長の2眼ヘッドライトは、“Rシリーズ”共通のアイコンだ」(野口氏)とのことだ。
バイクのフロントフェイスは、デザインの上で重要。YZF-R25はさらにフロントフェイスに隠れた工夫がなされている。工夫点について野口氏は「ヤマハのMotoGPマシン『YZR-M1』をイメージしたセンターダクトを用い、『YZF-R1』新型へのリレーションを感じさせるよう、見る角度によってヘッドライトが隠れる工夫を施した。また、車体全体のエアロダイナミクスも考慮し、空気の流れを整えながら、走行風をエンジンの冷却にも利用している」と説明した。