【新聞ウォッチ】ホンダの伊東社長、日経取材で「全世界で調査リコール」「続投」も宣言

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ホンダの伊東孝紳社長
ホンダの伊東孝紳社長 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年12月9日付

●GDP下方修正、アベノミクス応酬((読売・1面)

●東京五輪種目追加可能に、IOC総会、野球・ソフト復活に道(読売・1面)

●景気実感冷える街角(朝日・2面)

●あなた色選べる「アクア」最上位モデルは33通り(朝日・6面)

●エアバッグ全米リコール拡大要請、タカタ「制裁ない」原則貫く、ホンダ収束を優先負担決断(朝日・8面)

●「全世界で調査リコール」ホンダ社長、タカタ支援も、エアバッグ問題(日経・1面)

ひとくちコメント

ホンダの伊東孝紳社長がタカタの欠陥エアバッグ問題について「顧客のことを考え、あらゆることを早くする」と話し、「原因究明を待たずに実施する調査リコール(回収・無償修理)を全世界に広げる」意向を明らかにしたという。

日経の単独取材に応じたようで、きょうの日経が1面準トップで「ホンダ社長、全世界で調査リコール、タカタ支援も」とのタイトルで大きく報じている。特定の媒体とはいえ、伊東社長がタカタのリコール問題についてメディアに語ったのは11月10日の新型『レジェンド』発表の時以来、1か月ぶり。

米国現地法人のアメリカンホンダモーターはすでに、「2014年6月に開始した地域限定SIC(セーフティ インプルーブメント キャンペーン)の対象地域を自主的に全米に拡大する」というコメントを公表しているが、それを「同じ問題があるなら、どこでも同じようにやりたい」として、全世界に実施するという。

日経の記事では、タカタの支援についても「どこも支援しないなら、うちは何かしないといけない」と部品の安定調達の観点から経営支援することも示唆したそうだ。

さらに、雑誌媒体などで取り上げられている伊東社長の進退問題については「ここで放り出したら責任を全うできない」と来期も続投する考えを表明したようだ。

今回の単独取材は、かつて伊東社長が記者会見の場で「誤報」と名指しした日経というのも皮肉だが、これだけメディアからも関心を集めている欠陥エアバッグや進退問題を記者会見も行わず、日経の単独の取材だけに応じたという広報の戦略には、他のメディアからは理解しにくい点もあるだろう。

《福田俊之》

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