日立製作所は1月9日、台湾鉄路管理局から「太魯閣(タロコ)号」ことTEMU1000形電車16両(8両編成2本)を追加受注したと発表した。2016年から運行を開始する。
TEMU1000形は、斗六(ドウリュー)~台北~寿豊(ショウフォン)間で運用されている振子式特急形電車。日立製作所が2006年から2007年にかけて48両(8両編成6本)を製造し、2007年5月から運行を開始した。
JR九州で運用されている885系特急形電車がベースになっており、最高速度は設計150km/h、営業130km/h。カーブ区間では振子装置を使用することで車体を最大5度傾け、振子装置を搭載していない車両より25km/h速く走行することができる。
日立によると、今回受注した16両は今月から製造を開始し、2015年度中に車両を納入。2016年6月以降に運行を開始する予定だ。台湾鉄路はこのほか、日本車輌製造にもTEMU2000形特急電車「普悠瑪(プユマ)号」を16両、追加発注している。