2015年1月12日に開幕したデトロイトモーターショーにおいて、アイシン精機は開発中のリアスルーモニターを出品した。
これは車内にあるルームミラーをモニターに交換し、そこに車体後方に設置したカメラからの後方画像を表示するというもの。アイシンならではのポイントは、車内のモニター部に設置したカメラで室内を撮影して、車体後方と室内という二つの映像をミックスさせるところにある。こうすることで、車体後方の様子が分かるだけでなく、自車と他車の位置関係や距離感が把握しやすくなるという。
また、車内から撮影した内装系の映像は、ドライバーの好みで透過率を変化させることができる。内装の映像を薄くすれば、当然、外の様子も把握しやすくなるわけだ。
後方カメラを使用してモニターに表示できるエリアは左右に130度ほど。通常の鏡を使うルームミラーよりも、当然、視野を広くとることができる。
「快適・利便」というだけでなく、「安全・安心」にも貢献できる技術であった。
リアスルーモニターは、ルーフ全面をガラスとする大型のサンルーフとパワーシートとの組み合わせにて展示されていた。