2015年1月12日、米国で開幕したデトロイトモーターショー15。ドイツの高級車メーカー、アウディのブースの主役は、新型『Q7』が務めた。
Q7はアウディのSUV、「Qシリーズ」の最初のモデルとして、2005年秋、フランクフルトモーターショー05で発表。デビューから9年を経て、アウディの最上級SUVが2世代目に進化した。ファンにとっては、待望のモデルチェンジといえる。
新型のハイライトは、先代比で最大325kgもの軽量化。これは、ドアやフロントフェンダー、エンジンフード、リアゲートにアルミ素材を使用するなどして、実現した。
新型Q7の最も軽いベースグレードの重量は、1995kg。競合車と比較すると、BMW『X5』の「xドライブ35i」が2170kg、メルセデスベンツ『Mクラス』の「ML350 4マチック」が2120kg、ポルシェ『カイエン』のベースグレードが2115kg(いずれも日本仕様の数値)。2トンを切った新型Q7は、このクラスでは異例の軽さといえそう。
軽量化は、燃費性能の向上にも貢献。アウディによると、新型は先代比で、燃費を26%引き上げているという。アウディの研究開発担当、ウルリッヒ・ ハッケンベルク取締役は、「新型Q7が、クラスの新基準を打ち立てる」とコメントしている。