長野電鉄、北陸新幹線延伸にあわせダイヤ改正…「鈍足特急」も運行

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長野電鉄は北陸新幹線の延伸開業にあわせ3月14日にダイヤ改正を実施。長野駅での乗継ぎ利便性の向上を図る。写真は長野電鉄の長野駅ホーム。
長野電鉄は北陸新幹線の延伸開業にあわせ3月14日にダイヤ改正を実施。長野駅での乗継ぎ利便性の向上を図る。写真は長野電鉄の長野駅ホーム。 全 3 枚 拡大写真

長野電鉄は1月23日、北陸新幹線長野~金沢間の延伸開業にあわせたダイヤ改正を3月14日に実施すると発表した。長野駅での乗継ぎ利便性の向上を図るほか、4月からは土曜・休日を中心に観光案内列車『特急ゆけむり~のんびり号~』を新たに運行する。

今回の改正では、北陸新幹線と長野電鉄特急との接続時間を15~20分台とし、乗換えがスムーズに行えるようにする。平均乗換時間は、北陸新幹線の東京方面から長野電鉄下り特急への乗換えが22分、金沢方面からの乗換えが24分。長野電鉄上り特急から北陸新幹線への平均乗換時間は東京方面が18分、金沢方面が20分になる。

また、湯田中駅の利用者が多い時間帯にあわせ、長野15時37分発の湯田中行き特急を設定。湯田中11時58分発の長野行き特急は湯田中11時30分発に変更する。須坂9時59分発の長野行き特急(毎日運転)と湯田中9時34分発の長野行き特急(休日などの特定日のみ運行)は、信州中野9時06分発の長野行き特急(毎日運行)に統合。湯田中8時48分発の信州中野行き各駅停車から乗り換えできるようにする。このほか、湯田中9時24分発の信州中野行き各駅停車を新たに運行する。

須坂駅では列車の出発ホームを見直す。現在は湯田中方面に向かう下り列車が1・2番線ホーム、長野方面に向かう上り列車が2番線ホームか3番線ホームから出発しているが、ダイヤ改正後は下り列車を3・4番線ホーム、上り列車を1・2番線ホームに変更する。これにより列車の方向ごとに出発ホームが集約され、誤乗車の防止などが図られるという。ただし、早朝の一部の下り列車は引き続き1・2番線ホームを使用する。

『特急ゆけむり~のんびり号~』は、北陸新幹線の二次交通の強化を図る目的で設定。長野~湯田中間を各駅停車の列車とほぼ同じ時間でゆっくり走行し、「沿線の観光スポットや歴史、名産物に関する説明を聞きながら、景色を楽しむ」ことができるようにする。また、通常の運行では撮影が難しい場所でも写真を撮れるようにする。

2015年度の運転日は4月18日から2016年3月21日までの計53日間。土曜・休日を中心に運行する。運行時刻は下りが長野11時01分発~湯田中12時24分着、上りが湯田中12時35分発~長野13時43分着。途中の停車駅では停車時間を長く取り、下りは夜間瀬川橋りょうを徐行運転する。

座席は全て自由席だが、運賃のほか特急料金(100円)が必要。車両は原則として旧小田急ロマンスカー10000形「HiSE」の1000系電車「ゆけむり」を使用するが、運用上の都合で旧JR東日本253系の2100系電車「スノーモンキー」を使用する場合もある。この場合は列車名を『特急スノーモンキー~のんびり号~』に変更して運行する。

このほか、4月5日から5月31日まで、善光寺御開帳に合わせて日中の特急が善光寺下駅に停車する。同駅に停車するのは、下りが長野9時04分発から15時37分発までの湯田中行きA特急6本。上りは信州中野9時06分発から湯田中15時30分発までの長野行きA特急6本が停車する。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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