JR東日本は3月3日、上越新幹線で新しい観光列車を運行すると発表した。2016年春以降の運行開始を目指す。
発表によると、新しい観光列車は土曜・休日を中心に年間120日程度、新潟エリアの越後湯沢~新潟間を中心とした区間で運行する。車両は秋田新幹線で運用されていた、E3系電車の改造車6両編成を使用。定員は105人で、車両愛称は「GENBI SHINKANSEN/現美新幹線」とする。
「GENBI SHINKANSEN」の外観デザインは、写真家・映画監督の蜷川実花さんが担当。「『長岡の花火』を描き出す大胆なデザイン」を行うという。車内空間は「旅する現代アート&カフェ空間」をコンセプトに、6両全てを「現代アートのアーティストのプロデュースによる空間」に。絵画や立体、写真、映像、テキスタイルなどの現代アートを中心とした作品を展示する。
6両のうち中間の1両はカフェ・キッズスペースとする。カフェでは地元食材を生かしたメニューを提供し、キッズスペースは「こどもがアートに触れられる空間」にする。また、先頭車2両のうち片方の1両は従来の座席配置のままにするが、アーティストによるインテリア素材やデザインの選定・監修を予定。「従来車両と異なった表情をもつ車両の空間」にする。