インフィニティはスイスで開催中のジュネーブモーターショー15で、『QX30 コンセプト』を発表した。
同車は、プレミアムコンパクトセグメントにおいて今後10年購入者の80%を占めるであろう1961年以降生まれの世代に向け、既成概念にとらわれない新たなラインナップを提案するコンセプトカー。
2014年は西欧で過去最高の約4800台を販売し、前年比95.8%増を記録したインフィニティだが、日産自動車の中村史郎CCOは、「メルセデスベンツ、BMW、アウディの独ビッグ3が席捲するヨーロッパのプレミアムカー市場において、セダンモデルの成長は難しい面もある」という。成長を続ける小型プレミアムクロスオーバー市場に参入することで、攻勢をかける狙いだ。
デザインはインフィニティのグローバルチームが担当。クーペスタイルのボディにガラスルーフを持つ。その上へ沿うように設置されたルーフラックはデザインの一部として調和しており、都市型のライフスタイルにも対応。内装はブラウンとブルーグレーを基調とし、落ち着いた印象を与える。
パワートレインはあらゆるニーズに合わせて柔軟に対応することを示唆。ローランド・クルーガー社長兼CEOは「道路状況や天候に左右されることのない快適なドライビングを提供する」とコメントしている。
同車のデザインを反映した市販モデルは2016年中に登場する予定だ。