阪急電鉄は3月17日、京都線で1月17日から運用しているラッピング車両(8300系電車8332号編成)の愛称を「古都(こと)」に決めたと発表した。3月28日からヘッドマークを取り付けて運行する。
阪急の発表によると、愛称とヘッドマークデザインを一般から募集。愛称のみの293件を含む482件の応募があった。愛称は「千年の都に相応しく『古都』とシンプルに表現されており、また、愛称を漢字にすることで『和』の感覚が感じ取れる」として「古都」に決めた。
一方、ヘッドマークデザインは「誰もが良く知る、京都の名所や旧跡をシルエットにして、桜の桃色、新緑の緑色、紅葉の朱色や橙色など、京都の四季を彩る自然の鮮やかな色彩を用い、グラデーションで描かれたデザイン」が秀逸だとして採用を決めた。
8332号編成は、河原町方の1両目を「洛東エリア車両」、3両目を「洛中エリア車両」、6両目を「嵐山・嵯峨野エリア車両」、8両目を「洛西エリア車両」として各エリアの名所旧跡を車体側面に描き、1両目は清水寺など、6両目は渡月橋などが描かれている。今回の愛称とヘッドマークデザインの決定に伴い、残る2・4・5・7両目にも愛称の「古都」を加えたラッピングを施す。
愛称をラッピングしてヘッドマークを取り付けた8332号編成は、3月28日から5月6日までの土曜・休日、梅田~嵐山間を直通する6両編成の臨時快速特急として運行される。発車時刻は梅田駅が10時12分、嵐山駅が16時17分。平日は8両編成で通常の列車運用に入る。