JR東日本水戸支社は3月23日、常磐線の湯本駅(福島県いわき市)で進めてきた改良工事が完成し、3月29日にリニューアルオープンすると発表した。
水戸支社によると、今回の改良工事では湯本駅を「エコステモデル駅」と位置づけ、さまざまな環境保全技術を導入。太陽光発電設備やLED照明などが整備された。内装材などに地元の木材を使用し、環境との調和を図っている。
待合スペースは改修前に比べ約3倍の広さに。温泉熱を利用した暖房設備も導入された。1階には待合スペースと共用のイベントスペースを確保。2階にもギャラリーを設け、地域の魅力を発信する場所として市民に活用してもらうという。下り線ホームには、地元の温泉を用いた足湯を整備。駅舎内の店舗に隣接しており、足湯につかりながら一部の商品を購入・飲食できるようにしている。
駅のリニューアルにあわせ、一般から募集した副名称「フラガールと湯けむりに出逢える町」も導入し、駅名標に表示する。また、湯本第一中学校の生徒による手作りの木製駅名標をホーム柱に設置するなど、地域との連携を重視した。副名称と手作り駅名標の導入は水戸支社では初めてという。