マレーシア政府とクランタン州政府が実施したイスラム刑法のハッド刑(Hudud、固定刑)に関する調査で、クランタン州民の91.7%がハッド刑導入に賛成していることがわかった。マラヤ大学で行われたハッド刑に関するフォーラムでパネリストが明らかにした。
調査は昨年、マレーシア政府とクランタン政府のハッド刑技術委員会が実施。15万6,000人以上のクランタン州民を対象にショート・メッセージング・サービス(SMS)を利用して行われた。9,654人から有効回答を得た。
2つの質問がSMSで送信され、ハッド刑に賛成するとの回答は合計で8,940人に上った。送信された質問の一つは、「ハッド刑導入が現実となることに賛成するか?それとも反対するか?」で賛成するとの回答が5,284件寄せられた。もう一つの質問は「ハッド刑導入を確実なものとするため、連邦政府と協力することに賛成するか?それとも反対するか?」で、賛成するとの回答数は3,656件となった。
イスラム原理主義政党、汎マレーシア・イスラム党(PAS)が政権を握るクランタン州政府は先月、多くの反対意見が飛び交う中、同州議会(定員45議席)にイスラム刑法の本格実施に向けた「1993年シャーリア刑法2」の改正法案を上程した。
(マレーシアン・インサイダー、4月2日)