英国スーパーカーブランドのマクラーレンは9日、福岡に国内3番目の販売拠点となる「マクラーレン福岡」をオープンすると発表した。ショールームは今年5月に仮オープン、10月に本オープンとなる。マクラーレンからはブランド初の普及モデル「スポーツ・シリーズ」の登場も控えており、国内での販売に弾みをつけるねらいだ。
販売を手がけるのは、台湾でアストンマーティンをはじめ、英国高級車ブランドを取り扱う永三MOTORS(本国ではYun San Motors、以下「永三」)。台湾での高級車市場において60%の販売シェアを誇る優良ディーラーだ。永三はこの日、アストンマーティンにとって国内5店舗目となる「アストンマーティン福岡」のオープンも発表。台湾での販売・サービスのノウハウを活かし、日本市場への進出を図る。
福岡市原田区にオープンする新ショールームは、アストンマーティン、マクラーレン両ブランドを取り扱う大型店舗となる。
マクラーレンの日本での正規販売開始は2011年末。3000万円を超える(650S)価格のスーパーカーを取り扱う高級ブランドでありながら2014年には約80台を販売した。だが、「まだまだ満足していません」とマクラーレンのオペレーション・マネージャー名取雅裕氏は語る。
「マクラーレンは若いブランド。F1などでの歴史や、先進のカーボン技術など他にはない強みをアピールして行きたい。福岡への出店はずっと視野に入れていた。永三との相思相愛によってこれが実現出来たことを大変嬉しく思う。スポーツ・シリーズと呼ばれるエントリーモデル『570S』も登場を控えている。社運がかかったモデルであり、より幅を広げていきたい」(名取氏)
マクラーレンは今後も日本市場への積極的な投資をおこなう。近く、名古屋への出店も計画しているという。新型車の570Sも、車両の準備が出来次第、日本市場へ投入する予定だ。