トヨタ自動車が満を持して発表した市販燃料電池車、『MIRAI』(未来、ミライ)。同車が米国を代表するモータースポーツにおいて、ペースカーに起用される。
これは4月23日、トヨタが明らかにしたもの。「4月25日、米国で開催されるNASCARスプリントカップシリーズにおいて、MIRAIがペースカーとして走行する」と発表している。
MIRAIには、トヨタが新開発したFCスタックや高圧水素タンクなどで構成する燃料電池技術と、ハイブリッド技術を融合したTFCS(トヨタ・フューエル・セル・システム)を搭載。およそ3分の水素の充填で、最大約650kmを走行できる。
北米仕様のMIRAIの場合、0-96km/h加速は9.0秒、最高速は178.6km/h。これは、北米向け『プリウス』の0-96km/h加速9.8秒、最高速180km/hと、最高速はほぼ互角。加速性能は、MIRAIが上。
MIRAIは米国では、2015年秋から、カリフォルニア州で販売およびリースを開始する予定。これに先駆け、NASCARスプリントカップシリーズでのペースカー起用が、大きなアピールの場になりそうだ。