JR西日本は5月20日、京都鉄道博物館(京都市下京区)の収蔵車両と配置場所が決まったと発表した。現在の梅小路蒸気機関車館を含む、53両の鉄道車両を収蔵・展示する。
京都鉄道博物館は、交通科学博物館(2014年4月閉館)に代わる新しい鉄道博物館。梅小路蒸気機関車館を拡張する形で博物館施設を整備し、2016年春のオープンに向けて工事が進められている。梅小路蒸気機関車館は博物館の建設工事に伴い、今年8月30日をもって閉館する予定だ。
収蔵・展示車両の内訳は、蒸気機関車23両、電気機関車5両、ディーゼル機関車2両、電車5両、気動車1両、客車9両、貨車2両、新幹線電車6両。このうち蒸気機関車の20両は、梅小路蒸気機関車館の収蔵車両を引き継ぐ。
各車両は博物館北側のプロムナード、中心部~東側の扇形車庫(現在の梅小路蒸気機関車館)、南側の引込線、西側の本館・旧京都駅上屋に分散して展示。プロムナードでは、C62形蒸気機関車の26号機や103系電車、0系新幹線電車など12両を展示し、本館ではEF66形電気機関車や500系新幹線電車など12両を展示する。
旧京都駅上屋では、EF58形電気機関車やEF65形電気機関車、『トワイライトエクスプレス』用の客車2両とEF81形電気機関車など計6両を展示。営業用の線路とつながっている引込線でも、『トワイライトエクスプレス』用客車など3両を展示する。扇形車庫では、C62形2号機など動態車8両を含む蒸気機関車20両を展示する。