ホンダの八郷隆弘社長は7月6日に都内の本社で開いた記者会見で、新車販売の台数を追うのでなく「お客様にホンダらしい夢のある商品を作っていくことを第一に取り組みたい」と、表明した。
ホンダは伊東孝紳前社長が2012年に、4輪車のグローバル販売の目安として16年度に600万台規模を目指す方針を掲げた。この数字自体はすでに取り下げられている。八郷社長は数値目標に関する考えを訊かれ、「台数より商品作り」を優先すると明言した。
600万台については「目標ではなかったと思う」としたうえで「数としては16年度(の実現)は難しい」と述べた。さらに八郷社長は「ホンダらしい商品を開発することが成長にもつながる。社会から期待されるなど企業の存在価値を重視していきたい」と語った。