JR東日本水戸支社は7月17日、常磐線石岡駅(茨城県石岡市)で進めてきた駅舎の橋上化などの工事について、9月5日から新駅舎と自由通路の一部を使用開始すると発表した。
新しい石岡駅は鉄骨造り2階建てで、総床面積は約2668平方m。このうち橋上駅舎を含む鉄道施設(約1385平方m)には、駅事務室やコンコース、多機能トイレ、橋上駅舎とホームを結ぶエレベーターとエスカレーターが設けられる。都市施設(約1283平方m)は、駅の東西を結ぶ自由通路や駅東交通広場、西口駅前広場で構成され、鹿島鉄道線(2007年廃止)の跡地をバス専用道として活用したバス高速輸送システム(かしてつBRT)の専用乗り場も、東口側に設けられる。
9月5日に使用を開始するのは、橋上駅舎と東西自由通路の一部。今後は9月上旬から現在の駅舎と人道橋を撤去して新駅舎の工事をさらに進め、2016年3月上旬の完成を目指す。
かしてつBRTは現在、西口側にあるバスターミナルから発着しており、バスターミナルからしばらく一般道を走行。常磐線の踏切を渡り、駅の南東側にある専用道に入っている。2016年3月上旬には、橋上駅舎と直結したBRT専用乗り場も使用を開始し、常磐線とBRTの乗換えが改善されるほか、かしてつBRTのバスが一般道や踏切を通ることなく専用道に出入りできるようになる。