ついにボルボもディーゼルか!V40と60シリーズの一挙5車種、しかも売れている方の8車種中の5車種というから、一度にディーゼルに強いメーカーというイメージが高まりましたね。
V40は低回転域からトルクフルなのはもちろん、高回転域まで実に気持ちよく回り、いい意味でディーゼルっぽくないのはお見事。ACCを使っても自然な加速フィーリングで、実に快適に走れちゃいました。
V40は今年からツーリングシャシーが採用され、ずいぶんとしなやかになりましたが、ディーゼルエンジンでもマッチングはかなりいい感じ。ガソリンエンジンモデルから乗り換えるだけで、ランニングコストが5割安くなると言われたら…乗り換えちゃう人もいたりするのではないでしょうか。
静粛性が高いのも美点。アイドリング時はさすがにディーゼルっぽい音が聞こえてきますが、D4エンジンは減速時からアイドリングストップするし、再始動しても1km/h速度が上がればまた止まるので、信号待ちでもほぼ気になりません。
もちろん、走行中はまったくもってディーゼルっぽい音は皆無。これはお見事!XC60もFFだということが気にならない方なら、よりトルクフルで扱いやすいかも。
ライバルのディーゼル車に比べても高コスパらしいので、これはライバルのみなさん、ウカウカしていられませんよ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマ&カーライフは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリストとしてカーライフ全般を女性の視点からレポートする。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦するなど、硬軟幅広く携わる。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。