トヨタ自動車は10月13日、都内で12月に発売する新型『プリウス』の技術説明会を開いた。最高で40km/リットル(JC08モード)を目指す燃費性能は、1.8リットルのエンジンを含むHVシステム改善の積み上げでアプローチしている。
40km/リットルは現行モデルの最高燃費である32.6km/リットルからは23%ほどの改善となる。このうちHVシステム改良の寄与度は約8割に達する。更に同システムのうち、エンジンの性能引き上げが2割強の貢献となっている。
改良エンジンは最大熱効率を40%と、現行プリウスの38.5%から大きく引き上げた。開発統括部の伏木俊介主幹によると、「クラストップレベルであり、ガソリンエンジンが目標としているディーゼルエンジンに匹敵する熱効率」という。
改良ではピストン形状の見直しによる可動部品の低フリクション化や、ガス量を増大させたEGR(排ガス再循環装置)の採用などによる燃焼効率の引き上げなどを図っている。