7月に開催された鈴鹿8耐で、パナソニックのGaNパワーデバイス「X-GaN」がアクティブリンクのパワーアシストスーツに搭載され、レース用の給油タンクを運搬するピット作業にて実証実験が行われた。
パナソニックは、この実証実験の模様などを収録した動画「次世代パワーデバイス X-GaN 鈴鹿8耐で活躍!~開発ストーリー」を同社公式サイトで公開した。
パワーアシストスーツは、人の手足の動きをセンサが感知し、モータが作動して労働時の身体負担を軽減する装置。建築や物流、災害救助など、体を酷使する現場での活躍が期待されているが、パワーアシストスーツを装着するためには、軽量コンパクト化が課題となっている。
パナソニックは窒化ガリウムを用いて、次世代パワーデバイス「X-GaN」を開発。その低発熱、高効率な特性を生かし、パワーアシストスーツのモータドライバのコンパクト化を実現。また、スーツ本体の配線を削減し、筐体の小型・軽量化に貢献した。
動画では、パワーアシストスーツを装着してレース用の給油タンクを運搬するピット作業のほか、「X-GaN」がどのように生まれ、従来の課題をどのような技術で解決するのかなど、技術者の話も交えて解りやすく説明している。