気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年10月21日付
●訪日客1448万人昨年超え、1~9月、消費2兆6000億円、中国客倍増383万人(読売・1面)
●中国向け輸出伸び悩みや、上半期貿易赤字、自動車22%減(読売 ・11面)
●未来に来た日ミライ発売、トヨタ、米で映画にちなみ(朝日・9面)
●信頼度調査でレクサス首位、米誌発表3年連続(朝日・9面)
●60万台リコール、トヨタヴィッツなど6車種(朝日・37面)
●「その日」がやってきた、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で描かれた30年後、デロリアン走行(毎日・30面)
●フェラーリ、NY上場、時価総額、一時1.3兆円超(産経・10面)
●優等生・日産ルノーも岐路、車の国際提携解消目立つ中、仏政府の影響拡大に対抗策、絶妙なバランス、どう維持(日経・14面)
●日野自、営業益9%増4~9月540億円、国内や中南米の販売増(日経・17面)
●東海理化、145億円の特損、4~9月、自動車部品でリコール(日経・17面)
●ガソリン店頭価格横ばい5週ぶり下げ止まり(日経・21面)
ひとくちコメント
米国の消費者情報専門誌の「コンシューマー・リポート」が発表した2015年の自動車ブランドの信頼調査によると、トヨタ自動車の高級車ブランド、レクサスが3年連続で首位となったそうだ。
きょうの朝日、毎日などが報じているが、2位がトヨタ、4位がマツダ、5位が富士重工業のスバルで、日本の4ブランドが上位を占めたという。
ディーゼル車の排ガス規制の不正問題に大揺れのドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、前年の17位から13位、傘下の高級車ブランド、アウディも5位から3位に、それぞれ躍進した。ただ、調査は問題が発覚する前の今年春に実施していたものだ。
調査は、それぞれのブランドの車種の購読者のユーザーから、走行性能や品質、操縦性などといった項目で実施した調査の結果をランク付けしたもので、対象車は約74万台に及ぶそうだ。同レポートは「自動車や家電製品の安全性チェックなどで信頼が厚く、米消費者に大きな影響力がある」(朝日)としている。
ベスト10位内をさらにチェックすると、日本勢ではホンダが8位に入ったが、前年の4位から大きく後退した。『フィット』などの度重なるリコール問題がブランドの評価にも影響したものとみられ、ドル箱の北米市場でもイメージ回復が急務となる。