トヨタ自動車が10月21日、日本国内で発表した『ヴィッツ』など6車種およそ60万台のリコール(回収・無償修理)。このリコールが、全世界の約650万台に拡大した。
今回のリコールは、パワーウィンドウスイッチの不具合が原因。運転席ドアのパワーウィンドウのスイッチの潤滑用グリースの量が不足しており、端子摺動部から出る摩耗粉と水分などの浸入でショートを起こし、端子が発熱。スイッチや周辺の樹脂部品が焼損し、最悪の場合、火災に至る恐れがあるという内容。
日本国内では、ヴィッツをはじめ、『ラクティス』『ベルタ』『オーリス』『カローラルミオン』『イスト』の6車種がリコールに該当。2005年1月18日から2010年6月29日に生産された合計60万0965が対象になる。
このリコールが、全世界に拡大。トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売によると、米国では約200万台がリコールに該当。2007年および2009年モデルの『カムリ』をはじめ、2009-2011年モデルの『カローラ』、2006-2011年モデルの『RAV4』など、10車種が対象になる。
また、欧州など全世界を含めると、約650万台という大規模なリコールになる。