今回の東京モーターショー15でも驚くような製品を数多く出展したヤマハ発動機。その中に少し変わった、真っ黒なヘルメットがあった。よく見ると、シールドの中に2つのカメラが…。
「これは未来のヘルメットをイメージしたもので、今年からソニーと共同で開発し始めたところです」と同社関係者。ソニーはカメラと映像処理に関して高い技術を持っており、その技術とヤマハが持っているノウハウと技術を融合させて、これまでにないヘルメットをつくろうというわけだ。
ライダーは自分の目で直に周りの状況を見て運転するのではなく、カメラに映し出された映像を見て運転する。もちろんその映像は自分の目で実際に見たものと変わらないものだ。そして、その映像にはカメラで検知したさまざまの情報が映し出され、ライダーの注意を促す。
例えば、道路にある障害物や車、歩行者、自転車など。「人間は疲れていたり、集中力が欠けてくると、どうしても見落としてしまうものが出てきます。それをカメラで補って、事故などをなくそうというわけです」と同社関係者は説明する。
開発を始めたばかりで、製品化などについては全く見当がつかないそうだが、いろいろな広がりもあるので、さまざまな角度からチャレンジしているところだという。