国土交通省東北運輸局は11月5日、仙台市交通局が申請していた鉄道旅客運賃の上限設定を認可したと発表した。地下鉄東西線の開業(12月6日)に向けた手続きの一環。
仙台市地下鉄の運賃は、営業距離を基準にいくつかの区間に分け、乗車した距離に応じて運賃額を設定した「対キロ区間制」を採用。現在は1区(3kmまでの区間)から5区(12kmを超え15kmまでの区間)まで設定されている。
東西線が開業すると、地下鉄南北線の泉中央駅から東西線の荒井駅までの営業距離が15.9kmになり、現在設定されている区間では対応できないため、5区の範囲が「12kmを超え16kmまでの区間」に変更される。各区の普通旅客運賃の上限額は変更せず、1区が200円、5区が360円。実際に適用される運賃(実施運賃)も、上限額と同額になる予定だ。
定期旅客運賃は、これまで1カ月運賃と3カ月運賃しかなかった通学定期に6カ月運賃を設定。1区の6カ月運賃は3万3970円、5区の6カ月運賃は5万7750円になる。また、通勤定期は1・3・6カ月の子供運賃が新設される。