東芝は12月9日、京浜急行電鉄(京急)の新1000形電車の新造車両向けに、全閉型永久磁石同期電動機(全閉PMSM)と4in1VVVFインバーター装置を組み合わせた駆動システムを納入したと発表した。
同社が今回納入したのは、全閉PMSMと4in1VVVFインバータ装置を組み合わせた駆動システム2セット。新1000形6両編成1本分で、このシステムを搭載した編成が12月9日から運行を開始している。
東芝によると、同社製の全閉PMSMが京急車に採用されるのは初めて。全閉PMSMは定格効率97%を実現する高効率モーターで、内部の清掃が不要であるなどの利点がある。4in1VVVFインバーター装置は、1台の冷却器に対して四つのインバーター回路を配置した4in1インバータユニットを2台搭載しており、小型・軽量化を実現した。同社の従来型のシステムに比べ、消費電力を30~50%削減できるという。