STマイクロエレクトロニクスは、インフォテインメント機器の小型化と低コスト化に貢献する、車載向け電源制御用ICの新シリーズを発表した。
新シリーズ最初の製品となる「L5963」は、ディープ・トレンチ・アイソレーション(DTI)技術や車載向け最先端BCD8プロセス技術を採用し、低電圧回路と高電圧回路を1チップ上に集積。集積された3個のレギュレータは、バッテリに直接結できる一方、DTI技術により内部ブロック間の絶縁性を強化し、干渉も減少させている。
高い集積度とBCD技術により、バッテリとレギュレータ間のプリレギュレータを不要とし、複数のレギュレータに代わって単一ICを使用することで、コスト低減と基板小型化を実現する。
L5963は現在サンプル出荷中で、2種類のPSSO36パッケージで提供。1000個購入時の単価は約2.4米ドル(約288円)。