ヴァレオは12月23日、独PE投資会社のドイチェ・ベタイリグングスAG社(DBAG)と、バス用エアコンシステムメーカーの独スフェロス社の買収について合意したと発表した。
スフェロス社は、主要なバス車両メーカーとフリートオペレーター全社にエアコンシステムを供給しており、この分野における技術的なリーダーの1社。世界的に販売網を展開し、生産拠点もドイツ、フィンランド、トルコ、米国、ブラジル、中国、インドと広範囲に設けている。年間売上高は約2億5千ユーロ(約330億円)。
世界的に都市化が進む中、公共交通機関の拡大に牽引されて、バス向けエアコン市場は今後年率5%程度の成長が見込まれている。今回の買収によりヴァレオは、活況を呈しているバス向けのサーマルマネージメント分野での事業拡大を図る。