【プロショップへ行こう】スピーカー装着における匠の技術 パート1「インナーバッフル」

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【カーオーディオ・プロショップへ行こう♪】スピーカー装着における匠の技術 Part.1「インナーバッフル」
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“カーオーディオ・プロショップ”の魅力をお伝えすべく鋭意連載中の当コーナー。今月からは、その仕事の1つ1つを詳しく解説していきながら、“プロショップ”のバリューを掘り下げていこうと思う。併せて、カーオーディオの面白さ、奥深さにも、ディープに迫っていく。

さて、今回クローズアップするのは、「インナーバッフル」である。「インナーバッフル」とは何なのか、そしてそれを巡る“プロショップ”の凄さとは…。

まず「インナーバッフル」とは、ひと言で言えば「スピーカーをドアに取り付ける際の土台となるパーツ」である。“カーオーディオ・プロショップ”は、スピーカーを直接ドアの鉄板にネジ留めしたりはしない。必ず「インナーバッフル」を用意し、それを介して丁寧に固定を行う。

ところで、オーディオの世界で言う“バッフル”とは、「スピーカーの表側から出る音と裏側から出る音を“遮る”板」のことを指す。1枚の大きな板でその役目を果たそうとするものは、「平面バッフル」と呼ばれる。「エンクロージャー」(スピーカーを取り付ける“箱”)も、裏側の音を封じ込めるためのものだが、その場合は取り付け面のことが「バッフル面」と呼ばれる。

しかしながらカーオーディオにおいての「インナーバッフル」には、「表側の音と裏側の音を遮る」役目はない。その役目を負うのはドア内部の鉄板であり、施工するデッドニング部材だ。

とはいえ「インナーバッフル」も、重要な“音響パーツ”である。効果は異なれど、音を良くするためのパーツとして機能する。果たすべき役割は以下の3つだ。

1・スペーサー
2・スピーカーの足場固め
3・共振止め

スペーサーというと単なる取り付け部材のように感じるかもしれないが、この役割においても音響的な効果を発揮する。スピーカーを鉄板から持ち上げることで、スピーカーは仕事をしやすくなるのだ。「2」と「3」については、完全に音に影響する事項だ。足場が軟弱ではスピーカーは性能を発揮できない。また、スピーカーは振動板を動かして音を発するわけだが、スピーカー自体が振動するのはうまくない。鉄板が共振して異音を発してしまうからだ。しかし「インナーバッフル」を用いれば、それを防ぐことができるのだ。

そして“プロショップ”は、それぞれの効果を的確に発揮する「インナーバッフル」を、自在に作ることが可能だ。使用するスピーカーの能力、ドア内部の形状等々、そのときどきで変化する要件を勘案し、都度ベストな「インナーバッフル」を製作していく。

予算を抑えるために既製の「インナーバッフル」を使うこともあるが、必要があれば、“音響パーツ”としての「インナーバッフル」を自在に製作できる。ここにプロならではのバリューがあるのだ。

今週はここまでとさせていただく。次週も「スピーカー装着における匠の技術」について、さらに深く掘り下げていく。

【カーオーディオ・プロショップへ行こう♪】スピーカー装着における匠の技術 Part.1「インナーバッフル」

《太田祥三》

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