ダカールラリー2016は1月15日、雲に覆われた前半のステージとは打って変わり、夏らしい気温と晴天が広がる中、アルゼンチン サン・フアン~ビージャ・カルロス・パスでステージ12が行われた。
SSのスタート地点までの長いリエゾンステージへと、参加者たちは早朝にビバークを出発。午前9時20分から始まったステージ12の競技区間は481kmと長く、厳しい状況の路面が点在することから、後半戦最後の勝負どころに位置づけられていた。
この日、ホンダ サウスアメリカ ラリーチームのケビン・ベナバイズは6番手と、タイムを縮めるには絶好のポジションからスタート。481kmのステージは、ガレ場などが多く、ペースを上げれば、その分リスクも高まる気の抜けないものだった。
ステージ12に用意された11か所のウエイポイント(GPSの通過点)の通過区間タイムを、ベナバイズは常に3番手以内とし、好ペースを保った。ステージ中盤にはさらにスパートをかけ、その後も乱れることなく、ステージ3位でゴールした。総合3位だったKTMのアントワン・メオが、終盤の転倒によるタイムロスで総合6位にダウンした結果、ベナバイズが総合4位と順位を上げた。
チームHRCは、リッキー・ブラベックがステージ17位、総合9位。パオロ・セッシがステージ16位、総合33位だった。