そのクルマの原型をとどめぬほどの変身ぶりを見せてくれるNATS日本自動車大学校の作品たち。今回は“VWゴルフの顔をしたミニバン”“後姿がコペンの3ナンバーサイズクーペ”“正体不明のセダン”のベース車を写真から想像してみてほしい。
フォルクスワーゲン『ゴルフ』2代目の顔や後姿をまとった「みんゴルII」は、ホンダ『ステップワゴン』の骨格と、ゴルフII(平成9年式、E-RF1)の表情を融合させたもの。「大きくなったゴルフIIに友達と荷物をたくさん載せて、みんなでゴルフにLet’s GO!!」と同校。
また、ダイハツの現行『コペン』のテールランプが組み込まれた3ナンバーサイズクーペ「Linaria」は、マツダ『RX-7』(平成8年式、E-FD3S)をベースとし、トヨタ『エスティマ』のヘッドランプなどをあしらったもの。このクルマの解説らんには「プレスラインが複雑化する現代の車。美しい曲線で構成された車の時代は過ぎ去った」と記されていた。
さらに、正体不明なセダン「X-DAY」は、リアを見るとベース車が想像できる。その骨格は、トヨタ『マークX』(平成18年年式、DBA-GRX120)。トヨタ『SAI』のヘッドランプなどを組み入れることで、表情ががらりと変わり、ベース車の印象をほぼ消し去っている。「そう遠くない未来に宇宙を飛び回るクルマが現れるのであればこんなクルマ…そんなイメージを具現化した」という。