米フォード・モーターは26日、日本での事業から撤退するとの報道を受け、正式に声明を発表。全事業を2016年末までに撤退することを明らかにした。
フォードは、市場環境から競争力を維持できない地域について、売上成長や収益性確保が見込めない事業から積極的に撤退する方向で動いている。日本事業については、今後収益性確保に向けた合理的な道筋が立たず、投資に対する十分なリターンも見込めないと判断し、撤退を決定。経営資源を他の市場へ集中させていく方針を固めた。
フォードは、今回の撤退決定を社員、各フォード販売会社に向けて通達。今後は、社員や販売会社に十分な配慮を傾け、移行に向けて支援していく。また、フォード車オーナーには、撤退後も引き継きアフターサービス、部品交換、保証サポートを提供していく旨を説明していくという。