【官能カーオーディオ!】愛車に“プラスワン”して、快適カーライフ パート2…最新ナビでエンタメ強化

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
三菱電機・DIATONE SOUND.NAVI
三菱電機・DIATONE SOUND.NAVI 全 2 枚 拡大写真

車室内の“音環境”の改善を実現するための“プラスワン”の方策について、多角的に検証している。第2回目となる今回は、「“エンタメ機能の強化”を目指し、最新AV一体型ナビを導入する」という選択肢について考えてみたい。2つの製品を例に取り考察していく。

最新カーナビの“エンタメ機能”は、ここにきてますます充実している。というわけでまずは、その充実の中身からご紹介していこう。

最大の注目点はなんといっても、スマホとの連携における“エンタメ機能”だ。

ところで、すでに多くの方が、スマホをカーオーディオの音楽ソースとして活用しているはずだ。スマホならば大量の楽曲を車内に持ち込める。AV一体型ナビ内部の「ミュージックサーバー」に音楽を貯めていくのも便利ではあるが、CDを家で取り込み、またクルマでも取り込むのでは2度手間になってしまう。家のパソコンでCDを取り込んでいる方ならば、スマホを持ち込んだほうが手っ取り早い。

そして最新ナビならば、スマホの音楽を楽しむ環境の快適性がぐんと上がっているのである。iPhoneならば、USB接続で音をデジタルのまま取り込めて、かつアートワークを始めとする楽曲情報を画面に映すことが可能となり、ナビ画面上での選曲操作等も行える。さらにBluetoothに対応したナビならば、iPhoneもAndroidも、ワイヤレスで上記とほぼ同じ環境を構築できる。

また、HDMI入力端子を装備したナビならば、スマホを“ミラーリング”させることも可能となる。スマホの画面をそのままナビ画面に映し出せるのだ。しかも音声も取り込めるので、ネット動画の再生アプリもカーオーディオで楽しめるようになる。SNSもナビ画面で確認できる。スマホが音楽ソース以上の機能を発揮するのだ。

ここまで便利になるだけでも、車内の“エンタメ環境”はぐっと向上するのだが、それ以上をもたらす製品もある。代表的な例として、以下の2機種をご紹介してみよう。

まずは、カロッツェリア・カーナビの上級ラインである『サイバーナビ』だ。同シリーズではすべての機種で、USB、Bluetooth、ならびにHDMIに対応している。最新のスマホ連携のすべてを備えている。

その上で『サイバーナビ』ではさらに、独自のエンターテインメント機能も搭載されている。その名は「ミュージッククルーズチャンネル」。これが何であるのかを端的に言うならば、「膨大な数の楽曲を、スマホのネットワーク経由で車室内に持ち込める、クルマに最適化された“音楽ストリーミング”機能」ということになる。

“自分専用のラジオ局”とイメージしていただくとわかりやすいだろう。使い方は以下のとおりだ。まずは多彩な選択肢の中から好きなチャンネルを選ぶ。そしてそのチャンネルで音楽を聴いていると常に、今かけられている楽曲の「ジャンル」「テンポ」「気持ち」などのさまざまな属性情報をもとに、ナビが最大24種類のチャンネルを自動生成しドライバーに提案してくる。気になるチャンネルが出現したら、ドライバーはいつでもそのチャンネルに乗り換えられる。

つまり、楽曲のチョイス自体はラジオ局が行うものの、番組の方向性は常にドライバーがコントロールできるのである。完全に受け身になることはない。ここがラジオとの大きな違いだ。

この仕組みにより、自分好みの未知の楽曲に出会える可能性が高まる。ここに「ミュージッククルーズチャンネル」の醍醐味がある。

さてもう1つが、三菱電機の『DIATONE SOUND.NAVI』だ。こちらもまずは、スマホとの連携において、USB、Bluetooth、HDMI、すべてに対応している。

そして当機にも、さらなるプラスαの機能が搭載されている。注目すべきは、3つある。まず1つ目が「ハイレゾ対応」。巷で話題の「ハイレゾ音源」を高音質で再生可能なのである。サンプリング周波数こそ「44.1kHz」にダウンサンプリングされるものの、量子化ビット数は「24bit」のままで再生できるので、『DIATONE SOUND.NAVI』のそもそもの音質性能の高さもあり、十二分に「ハイレゾ音源」の良さを引き出せる。

2つめの注目点は、「DIATONE SURROUND」。こちらは、フロント+リアの4ch構成のシステムで擬似5.1ch再生が実現できる、というものだ。音像が水平・高さ方向に広がり、迫力のシアターサウンドを再現可能となる。5.1chのDVDを再生したとき、純正スピーカーのままでも、映画館で映画を観ているかのような音響効果を体感できるのだ。

そして3つ目は「サウンドチューニング能力」。スピーカーが純正のままであっても、ハイエンドカーオーディオ機器と同等な、緻密なサウンドチューニングを施すことが可能となるのだ。クルマの中は、左右どちらかのスピーカーが近くにあるため、正しいステレオイメージを感じ取ることが難しいのだが、『DIATONE SOUND.NAVI』では、左右のトゥイーター、ミッドウーファーを個別にコントロールすることができ、すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を簡単に作り出せる。ナビを換えただけで、Hi-Fiシステムの世界に近づけるのである。

さて、いかがだったろうか。最新ハイエンド・カーナビの能力はダテではない。安い買い物でないことも事実ではあるが、“音環境”の改善のみならず、ナビとしても最新の使い勝手を手にできるのだ。得られるものは多々ある。全方位的にドライブの快適性を上げたいと考えるのであれば、最新AV一体型ナビへの換装はおすすめできる。検討する価値は高い。

《太田祥三》

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