【ロールスロイス ドーン】ソフトトップしか考えなかった理由とは

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ロールスロイス ドーン
ロールスロイス ドーン 全 8 枚 拡大写真

ロールスロイス『ドーン』のルーフはソフトトップが採用され、高い静粛性実現のために6種類のファブリックを使い6層で作り上げられている。

ロールス・ロイス・モーター・カーズアジア太平洋地域 商品マネージャーのスヴェン・グルンヴァルト氏によると、「フレンチシームステッチという縫製技術を使うことで、クーペの『レイス』とほぼ同等の高い静粛性を実現した」という。更にルーフを閉めた時の静粛性にとどまらず、「ルーフの開閉時の作動音が非常に静かなことも特徴だ」とグルンヴァルト氏。そして、「これを“サイレントバレエ、静かな舞踏”と名付けるほど静粛性が高いものが達成できた」と述べる。なお、このルーフは50km/hまでであれば開閉が可能だ。その時間は20秒ほどである。

またグルンヴェルト氏は、「コンバーチブルは恰好良くてもあまり荷物が積めないといわれるが、ドーンのトランクは321リットルで、ゴルフバッグは二つ入る」とユーザーのライフスタイルを損なわないことを強調する。

ルーフに関してハードトップは考えなかったのだろうか。グルンヴェルト氏は即座に否定する。「ハードトップは静粛性をクーペレベルにまで上げるための“妥協”だと考えた。美的にもダイナミズムという点でも、ソフトトップでそれを実現することがドーンでは必要なのだ」。つまり、美しさやダイナミズムはソフトトップでこそ表現できるというのだ。

最後にグルンヴェルト氏は「ソフトトップはロールスロイスにとって正しいスタイルだ。そして、条件が許せばコンバーチブルは屋根を開けて走ることに意味がある。そこがまさにコンバーチブルのエッセンスなのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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