韓国ヒュンダイモーター(現代自動車。以下、ヒュンダイ)は3月23日、米国で開幕したニューヨークモーターショー16において、『アイオニック プラグイン』を米国初公開した。
『アイオニック』(IONIQ)は、ヒュンダイが開発した新型環境対応車。1月中旬、韓国でまずハイブリッド車が発表された。アイオニックには、3種類の電動パワートレインを設定。通常のハイブリッドだけでなく、プラグインハイブリッド(PHV)、EVも用意され、3月のジュネーブモーターショー16では、アイオニックのPHVが、アイオニック プラグインの車名でデビューしている。
ニューヨークモーターショー16では、アイオニック プラグインが米国初公開。米国には、『アイオニック プラグイン ハイブリッド』として投入されることが発表された。
PHVパワートレインのエンジンは、ハイブリッド版と同じく、新開発の直噴ガソリン「GDI」。ヒュンダイの「カッパ」シリーズの最新作で、排気量は1.6リットルの直列4気筒ガソリン直噴アトキンソンサイクルエンジン。米国仕様では、最大出力104hp、最大トルク15kgmを引き出す。モーターは、最大出力60hp。二次電池は、蓄電容量8.9kWhのリチウムイオンポリマーバッテリー。
ところで、ニューヨークモーターショー16では、トヨタが新型『プリウスPHV』を発表。トヨタは「EVモードの最大航続距離が、先代を大幅に上回る60km以上」と自信を見せた。これに対して、アイオニック プラグイン ハイブリッドは、EVモードの最大航続距離が約40km。新型プリウスPHVに、約20kmの差をつけられている。