アメリカ・ロサンジェルス郊外、ハリウッドのクラブでおこなわれたハーレーダビッドソンのプレスカンファレンス。そこで『ローライダーS』は発表された。ローライダーSのスタイリングスケッチを最初に描いたH-D社の日本人デザイナー、ダイス・ナガオ氏はこう言う。
「ハーレーダビッドソンのスーパーバイクがつくりたくて、イメージが湧きました。ボクたちはスピードラインと呼んでいるのですが、ビキニカウルでシャープなラインを演出し、アグレッシブなハイパフォーマンスマシンを具現化しています」。
「カラーバリエーションをブラックのみに設定したのは、グラフィックでごまかしたくなかったからです。黒一色なら、スタイリングで勝負するしかありませんからね」。
ダイス氏は、ローライダーSの出来映えに絶対の自信を持っているようだ。
そしてスタイリングディレクター、つまりデザインチームの責任者であるブラッド・リチャーズ氏も、走りの性能に重きを置いたことを説明した。
「80年代にあったFXRモデルのようなアグレッシブなパフォーマンスベースモデルがいつ出るのか? ハーレーダビッドソンにスポーツマインドを求める声がユーザーから強くあがっていました。我々の答えがローライダーSです。現在のカスタムトレンドとハーレーダビッドソンの伝統をベースに、若い世代に向け性能を高めたモデルです」。
ローライダーSは1801ccエンジンを搭載。間もなく日本の正規ディーラーにも入荷される。