欧米の自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は4月26日、2016年第1四半期(1-3月)の決算を明らかにした。
同社の発表によると、売上高は265億7000万ユーロ(約3兆3390億円)。前年同期の258億4300万ユーロに対して、2.8%増加している。
また、第1四半期の純利益は、4億7800万ユーロ(約600億円)。前年同期の9200万ユーロ(フェラーリを含む)に対して、およそ5.2倍の大幅な増益を達成し、第1四半期としては、2年連続で黒字を計上した。
第1四半期の世界新車販売台数は、108万6000台。前年同期比は、0.7%減と落ち込む。しかし、主力の北米市場において、SUVやピックアップトラックなど収益性の高い大型車の販売が伸び、大幅な増益につながった。
FCAは2014年5月、中期経営計画の「2014‐2018ビジネスプラン」を発表。2018年までに、世界新車販売台数を、2013年実績に対して、およそ6割増の700万台へ引き上げる目標を掲げている。