マツダの新技術「G-VECTORING CONTROL」をダート路で試す[動画]

自動車 ビジネス 国内マーケット
砂利道でGVCの性能を試す
砂利道でGVCの性能を試す 全 12 枚 拡大写真

マツダが発表した「G-VECTORING CONTROL(ジーベクタリングコントロール、GVC)」の効果は、とにかく乗ってみればわかると、発表会は栃木のテストコースにて行われ試乗車が用意された。制御の有無の違いを砂利道での比較動画で見てみよう。

試乗に使われた車は、『アクセラ』スポーツ。1.5リットルのガソリンエンジン、マニュアル車。タイヤは205/60R16となる。

GVCによって制御された車は、ドライバーはハンドルの微妙な修正操作が低減され、同乗者が感じる不快なGも抑えられるという。原理や技術の説明を聞いただけでは、にわかに信じがたいのだが、試乗してみると確かに違う。記事を書くために集中して運転しているから感じられる部分もあるだろうが、GVCオン、オフの違いは体感できるレベルといえる。

砂利道では、常に細かい修正操舵が要求されるが、GVCをオンにすると、まるで砂利道でないかのように運転できる。路面からのキックバックがやわらかくなったような感覚だ。コーナリング中も、道なりの操作で問題ない。ハンドルを切りすぎて戻すことも少なくなる。このあたりの違いは、動画でもある程度は確認できる。カメラの動き(=車体の動き)やステアリング上の黄色いマーカーの動きなどよく比べてみてほしい。

運転そのものは普通に操作している感覚なのだが、感じる振動やGはスムースになり運転がうまくなったような感覚に陥る。その制御は人間の知覚閾値以内とのことだが、それで車の動きがこうもスムースになるのは、なんとも不思議だ。

なお、砂利道走行直後にデータロガーによる解析グラフを見せてもらった(写真)のだが、GVC制御の有無による舵角、操舵速度の違いがはっきり表れていた。あらかじめ用意されたグラフではなく、試乗会の現場で採取したデータでこれほど顕著な違いが表われるというのは、やはり注目すべき技術といえるだろう。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  5. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  6. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. ホンダが新型EVの『e:NP2』を中国で発売…北京モーターショー2024にも展示
  9. 日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
  10. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
ランキングをもっと見る