三菱重工業が発表した2016年3月期の連結決算は、為替差損を計上したため、経常利益が前年同期比0.8%減の2725億円と減益となった。
売上高は同1.4%増の4兆0468億円と小幅な増収となった。火力発電プラントが減収となったものの、民間航空機やターボチャージャー・フォークリフトが好調だった。防衛・宇宙事業は前年並みだった。
収益では、交通・輸送部門が円安影響や民間航空機の増収効果の効果で営業利益が同4.5%増の3095億円と増益だった。
特別損失として客船事業関連損失引当金繰入額、事業構造改革費用などを計上したため、当期純利益は同42.2%減の638億円と大幅減益となった。