富士重工業(スバル)の吉永泰之社長は5月12日の決算発表会見で、中期的な商品計画を示し、独自開発のEV(電気自動車)を2021年に米国などに投入する方針を明らかにした。
吉永社長は、EVなどの計画について「米国のZEV(ゼロエミッションビークル)法など世界各国の規制に対応していくよう投入を決定した」と説明した。米国ではすでに、2018年にPHV(プラグイン・ハイブリッド車)を投入する計画も打ち出している。
こうした環境対応モデルの技術開発については、PHVは提携先のトヨタ自動車から技術供与を受けて進めている。今回新たに投入時期を確定したEVについて、吉永社長は「(トヨタと富士重が)それぞれ開発していて、やがて協力関係ができるかもしれないが、今のところは自分たちで開発を進めていく」としている。