3月20日札幌発をもって一般臨時列車としての運行を終了したJR東日本の『カシオペア』用E26系客車が、ツアー列車として再び北海道に姿を見せた。
「カシオペアクルーズ」と題したこのツアー列車は、3泊4日で東北地方や北海道を周遊するもので、往路は6月4日に上野を出発、高崎線・上越線・羽越本線・奥羽本線を経由して6月5日には札幌入り。6月6日札幌発の復路は上野まで青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、東北本線経由で運行される。
往路のけん引機は、上野~長岡間がJR東日本のEF64形電気機関車(EF64 1030)とEF81形(EF81 95)の重連、長岡~青森信号場間がEF81形電気機関車(EF81 95)、青森信号場~五稜郭間がJR貨物のEH800形電気機関車(EH800-1)、五稜郭~札幌間がJR貨物のDF200形ディーゼル機関車(DF200-116)がそれぞれ担当していた。往復ともヘッドマークは取り付けられていない。
今回のツアー列車は、一般臨時列車時代の『カシオペア』の時刻とは大幅に異なり、札幌着・発ともに16時台で運行された。札幌を6月6日に発車した上野行きの復路では、4番ホームの苗穂寄りで横断幕を掲げたJR北海道の社員や、往路のクルーたちが発車を見送り、『カシオペア』復活ムードを高めていた。
今後、上野~札幌間では、上野発基準で7月2日、8月6日に同様のツアーが実施されるほか、上野発基準で6月11・18・25日、7月9・16・23・30日には「カシオペア紀行」と題した1泊2日の片道乗車ツアー列車が、一般臨時列車時代とほぼ同じ時間帯で運行される。