新日鉄住金は、今年1月に発表した米国・インディアナ州に新設する冷間圧造用鋼線の製造・販売会社「NIPPON STEEL & SUMIKIN COLD HEADING WIRE INDIANA INC.(NSCI)」について、6月21日に州および市行政関係者、出資関係者、建設関係者を招待し、起工式を開催した。
冷間圧造用鋼線は、線材に二次加工(酸洗・皮膜、伸線、熱処理等)を加えて生産し、主に自動車用ボルト等に使用される。用途の多くが重要保安部品であることから、材質・寸法精度等の要求品質は極めて高く、線材・二次加工一貫での厳格な品質管理が必要となる。
新日鉄住金は、北米の自動車市場が今後も安定的な成長が見込めることから、タイ、中国に続き3拠点目となる海外二次加工工場の建設に北米で着手し、2018年1月の量産開始を目指す。新拠点となるNSCIは3万9000トン/年の生産能力を持ち、最大40mmまでの鋼線が製造可能となることに加え、日系自動車・部品メーカーの主要な生産拠点を網羅し、高いデリバリー能力を発揮する。