【スバル BRZ 改良新型】スバルのヘキサゴンと飛行機のDNAを強調

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スバル BRZ ファイナルスケッチ
スバル BRZ ファイナルスケッチ 全 8 枚 拡大写真

スバル『BRZ』がビックマイナーチェンジした。エクステリアはフロントバンパーとヘッドランプが変更されたが、このデザインは世界のスバルデザインスタジオ全体でコンペされ、3案から絞り込まれていった。
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今回のコンペは、BRZのマイナーチェンジの企画スタート前に行われた。デザインの方向性は、BRZのマイナーチェンジを踏まえ、DYNAMIC×SOLID、BRZらしさ、スポーツカーらしさを織り込むこと。そして、デザインの質感向上が求められた。

A案は日本の群馬スタジオからのアイディアだ。「しっかりと六角形のスバルのヘキサゴンをフロントで強調しながらもスポーツカーらしさとしてワイド&ローを強調したデザインだ」とは、富士重工業スバル商品企画本部デザイン部の雲野裕紀さんの弁。最終的に量産につながった案だ。

その特徴は、左右のフロントエアインテーク中央からのラインでそれぞれを結ぶことで、ウイングを想起させていることだ。「スバルといえば飛行機のDNAも持っている。それを表したいことと、低い位置でウイングをモチーフにすることにより、スポーツカーらしさと、低重心感を表現したのだ」と雲野さん。

B案はアメリカのスバルデザインスタジオのものだ。これもワイド&ローを強調。「スポーツカーといえばワイド&ローであり、飛行機とともに、F1のウイングのようなイメージも感じられるウイングモチーフが取り入れられている」と説明。

C案は、「なるべくヘキサゴングリルの頂点を下げることで、スポーツカーのロングノーズ&ショートデッキというモチーフでデザインされ、低重心感を出そうという案だ」と話す。

この3案からAとB案に絞り込まれた段階で初めてBRZのマイナーチェンジの企画がスタートした。デザイン開発のテーマと、商品企画のテーマである、「一クラス上の質感、スポーツカーらしさなどが合致しており、また空力や、設計などビックマイナーチェンジに向けての要件が出てきたので、このデザイン案に織り込んでいった」という。

そのうえで、デザイン部としては「A案が一番ダイナミックソリッド、ダイナミックなウイングモチーフ、低重心が表現されているのでA案を推奨し決定した」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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